展覧会リリース
寺島みどり展 -見えていた風景-
作家名:寺島みどり
会期:2009年6月21日(日)~7月26日(日)
会場:奈義町現代美術館ギャラリー
【作家プロフィール】
1972 京都府生まれ
1996 京都市立芸術大学美術学部美術学科油画専攻卒業
1998 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了
主な個展
1997 ギャラリー白(大阪)
2002 「Gusto Room」GUSTO HOUSE(神戸)
「an installation」gallery Den(大阪)
2003 gallery Den(大阪)
2004 Oギャラリーeyes(大阪)
2005 石田大成社ICBカフェ(京都)
Oギャラリーeyes(大阪)
2006 gallery Den(大阪)
Oギャラリーeyes(大阪)
「旅人の胸」 neutron(京都)
「旧作展」文椿ビルヂングギャラリー(京都)
2007 Oギャラリーeyes(大阪)
「jesus fever」deem(兵庫)
「私たちが見つけたもの」gallery Den 58(大阪)
2008 STREET GALLERY(兵庫)
ギャラリー風(大阪)
2009 「見えていた風景 森」Gallery Den(大阪)
「見えていた風景 空」neutron-tokyo(東京)
「見えていた風景 コトバ」neutron-kyoto(京都)
「見えていた風景」奈義町現代美術館(岡山)
主なグループ展
1995 「あさのみほ 寺島ミドリ 二人展」ギャラリーキャンプ(京都)
1997 「第2回アート公募展」モリスギャラリー(東京)
「Contemporary Remix 万葉集 写真展」プレビュービル(大阪)
2002 「やわらかなインスタレーション展」シティギャラリー(大阪)
「MUSUBU 4人展」菱の実ギャラリー(兵庫)
「How are you, PHOTOGRAPHY? 展」ギャラリーマロニエ(京都)
2003 「15少年漂流記」府立現代美術センター(大阪)
「CAUSE ON THE SURFACE」Oギャラリーeyes(大阪)
「現在芸術「かまぼこ」オープニング」かまぼこ(大阪)
「出店定食店(グループ)」かまぼこ(大阪)
「炭と油とイチョウ並木/暗口-感光」アトリエ2001(兵庫)
「15少年販売機」GUSTO HOUSE(兵庫)
「京都写真展」ギャラリーマロニエ(京都)
2004 「ハルオトコとハルヲンナ」Cafe CARINHO(京都)
「Visual Sensation」 gallery Den(大阪)
「Ui Wang 国際プランカードアート2004」(韓国イワン市)
「こびるとこびない -15少年漂流記-」ギャラリー白(大阪)
2005 「Art Court Frontier 2005」Art Court Gallery(大阪)
2006 「15少年漂流記」府立現代美術センター(大阪)
2007 「VOCA展」上野の森美術館(東京)
「Art Court Frontier 2007 #5 ACCbox 」Art Court Gallery(大阪)
「ヨッチャンの部屋 vol.3 現代美術芸術家列伝」大阪造形センター(大阪)
2008 「風のFORM」ギャラリー風(大阪)
「BLUEDOT ASIA 2008」ソウルアーツセンター(韓国ソウル市)
「比良から新しい風がVOL.52」比良美術館(滋賀)
「ペインタリネス2008」ギャラリー白(大阪)
「MARKET TRACE」ART TRACE GALLERY(東京)
受賞/グラント
1997 京都市立芸術大学作品展 「華楊賞」受賞
2008 第23回ホルベイン・スカラシップ
【作家コメント】
私は絵画を「空間表現」というキーワードで理解している。
例えば聖母子像などの宗教画であっても、宗教上の図像や物語的な解釈以上に、そのものたちが構成されている空間の描き方に注目する。画面のどこに見る者の視点を誘導し、集中させているのか。そこに使われている技術や根底にある画家の思想は何なのか。読み解いて行く事により絵画を作家一個人の表現としてとらえ、その者が獲得し、表現した世界に思いを巡らせる。そして更には一つ一つの絵画から学ぶ事によって、自分が存在した事のない世界に対しても経験を増やして行けるのである。どんなに単純に見える絵画にもそれは可能である。もちろん東洋や日本の伝統的絵画も同じように空間の描き方で読み解いて行くと、慣れ親しんだものとは違った見え方をして来る。
自分が絵を描く時にもこの「空間表現」が重要なキーポイントとなっている。「今現在ある空間をどの様に把握し、そしてどの様に描くのか」という事が画家としての私の最大の関心事であり、私は絵画制作によって世界を理解し、今自分が生きている世界を表現して行こうと考えているのだ。
絵画制作を始めた頃はそのように自らの制作をとらえておらず、絵画とは何なのか手探りの状態であった。良く解らないままに絵具を画面に置き、自分が良いと感じた所で完成とする作業を繰り返していた。そしてその中から自分の求めるビジョン(映像)を探り出し、表現したい事を限定するようになっていった。また、頭に描いた作品を現実化する為に多くの絵画を観察し、そこから学ぶ事によって絵画の見方も少しずつ身に付いて来た。そうして一連のシリーズとなったものが、地平線や水平線を感じさせるラインを画面下部に入れ、鑑賞者が見ている位置から広がる空間を表現した作品達である。それらは現実にはない、自分の心の中だけにある理想を絵にしたものであった。
しかしそのシリーズが安定をし始めた頃から、その時々の個人的な欲求だけではなく、歴史や社会的な意味も含めての価値判断や位置付けをする目線を持つようになっていた。その時に見えて来たのが自分を取り囲む広大な世界と、絵画が本来持つ無限大の可能性であった。そして、私の態度はそれまでに見ようとしなかった自分の外側の世界に目を向け、絵画の可能性を追求しようとするものに変化したのである。
「どの様に把握し、そしてどの様に描くのか」という命題は絵画の持つ基本だ。だからこそ、決して色褪せる事はない。把握における一手段としての「見る」という行為でさえも、鏡からレンズ、写真やモニタ、液晶スクリーン等の機器の発展によって多様化し、また、そこに映し出される画像も容易に加工、編集できるようになっている。その上に、描く人間も常に新しく生まれて来ている。今現在も新しい状況が生まれては変化し、エキサイティングな環境がここには在る。
その中で私自身は「今生きている世界」をどの様に把握し、描いて行くのか。
具体的に始めた事として、油彩だけではなく、異なる画材や多彩な色と線のタッチで実験的なアイデアスケッチを重ねている。これは表現技術の鍛練であり、現在テーマとしている「見えていた風景」を画面に定着させる為に必要なものだ。
また、風景やモノの写生を数多く試みるようになった。新しい言葉を知ることによって世界に対する知識が増えるのと同じように、線や形、色といった絵画の構成要素の語彙を増やし、より豊かな空間表現を獲得したいと考えている。そして、色々なものごとを出来ればそのままの形で捉えようとしている。世界の姿をありのままに見て、その複雑さや単純さをそのままに理解する事が出来れば良いと考えている。
この、見ることと描くこととがより密接に結びつく「写生的」なアプローチを通じて、刻々と変化し続ける世界をよりよく理解することにつなげていきたいと考えている。
■その他展覧会について
奈義町現代美術館では、初夏を彩る展示企画として関西在住の美術家寺島みどり(1972-)の個展を開催する運びとなりました。
一貫して旺盛な創作活動を展開している寺島は京都府生まれ。京都市立芸術大学美術学部美術学科油画専攻卒業後、更に同大学大学院で絵画を学びました。在学中から絵画のみならず写真やインスタレーションの作品を発表するなど、幅広い創作活動を展開。近年、絵画制作に専念するようになってからは、より積極的に個展やグループ展を行い、今後ますますの活躍が期待されています。
「私たちが目にしたすべてのものは、次々と混じり合いながら新しい風景へとつくりかえられ、記憶の中で積み重なっていく。身体の中にしかないその豊かな美しさを描きたい」と自ら語っているように、深遠で芳醇な雰囲気を醸し出す寺島の作品は、形なき形ともいえるものを内面から外に現出させようとする試みです。多くの作品に見られるはっきりとした大胆な色使いの広大な色面と、様々な色調を緻密に何層にも重ねながら描き込んでいくことで得られる独特の空間性が持ち味です。
本展は、寺島のこれまでの制作を総括し、新作を加えた内容で紹介する展覧会です。
○アーティストトーク 「ARTIST x CAFE Vol.10 寺島みどり」
日時:2009年6月21日(日) 14:30~16:00
会場:奈義町現代美術館喫茶室
参加費:チケット制500円(飲み物・お菓子付/入館料別途)
○ワークショップ「大きな絵を描こう!」
日時:2009年7月19日(日) 14:00~
会場:奈義町現代美術館ギャラリー
対象:年齢制限は特にありません。どなたでもご参加できます。
内容:展示作品から「色」を、美術館の館内や周辺から「形」を見つけ、それをもとに大きな絵をみんなで描きます。描いた作品は完成後展示します。
参加定員:15名
参加費:500円(材料代込/入館料別途)
画材協力:ホルベイン工業株式会社
| 作家名 | 寺島みどり |
|---|---|
| 作家HP | |
| 会期 | 2009年6月21日(日)~7月26日(日) |
| 会場 | 奈義町現代美術館ギャラリー |
| 会場詳細 | 岡山県勝田郡奈義町豊沢441 |
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