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展覧会リリース

近畿

「GUTIC i was born:山岡敏明」展

作家名:山岡敏明 Toshiaki YAMAOKA

会期:2017年3月10日[金] ─ 26日[日] 11:00~19:00 月曜日休廊 ※3月20日[月・祝]は開廊・金曜日20:00まで

会場:Gallery PARC | GRAND MARBLE

■作家プロフィール
山岡 敏明|YAMAOKA Toshiaki

1972年 大阪生まれ
1995年 東京造形大学 卒業

[個展]
2016年 グチック形態学 _収斂進化(ギャラリー・ハシモト / 東京)
⌘+S GUTIC STUDY@STREET GALLERY(STREET GALLERY / 神戸)
2015年 TRANSGUTIC(ART SPACE ZERO ONE / 大阪)
TRANSGUTIC side:B(BAR KITTYy FAT KITTY TEA & HERBS / 大阪)
2014年 Phangutic(GLANFABRIQUE la galerie / 大阪)
GUTIC MORPHOROGY(ギャラリー・ハシモト / 東京)
2013年 GUTIC MORPHOROGY(a-room / 京都)
GUTIC MERISTEM(Gallery PARC / 京都)
2011年 GUTIC STUDY(Gallery PARC / 京都)
2010年 GUTIC STUDY(studio90 / 京都)
GUTIC STUDY = GALLERY CUORE(’03), Gallery H.O.T(’04, ‘05, ‘07, ‘08), Gallery wks.(’07), STREET GALLERY(’05, ‘13)

[近年の主なグループ展]
2016年 アートフェア東京(東京国際フォーラム / 東京 (‘17) )
2015年 Living Room(ギャラリー・ハシモト / 東京)
2014年 on paper(ギャラリー・ハシモト / 東京)
ART OSAKA(ホテルグランヴィア大阪 / 大阪)
2013年 ART NAGOYA(ウェスティンナゴヤキャッスル / 名古屋 (’15 ) )
高尾小フェス 2013(旧高尾小学校 / 南山城村)

■作家コメント
《ステートメント》

たとえばコーヒーに落ちたミルクの滴が、そのつど表情豊かな模様を描くように。また、ある場所に伸びる一本の枝が、固有の枝振りを描くように。

全ての出来事がドラスティックな因果に即して、その状態であるべくして独自の様相を成り立たせている。しかし、「そうなった」ことと「そうならなかった」こととの間に、果たしてどれほど切実な要因が介在しているというのか。一度限りのこの世界においては、到底起こりえなかったことも、ややもすると起こりそうだったことも、あまねく平等に世界からこぼれ落ちていく。

一方で、選び取られた唯一無二の結果の上に次の結果が累積していき、刻々と偏りの特性が顕著になっていく。そうして、たった一つの世界の姿がかたちづくられる。とりもなおさず世界の現実とは、今この瞬間において、すべての「別の状態であった可能性」を排除した唯一のまごうかたなき事実であると共に、たまたま脱落を免れただけの、一つの結果にすぎないともいえる。

グチックとは、ありそうでいて実在しないある種のフォルムに関して音付けられた仮の呼称である。

意味が付帯するより先に「在ってしまった」この世界や我々と同様に、線で囲まれたカタチの特性は、それ自体がぬきさしならぬ事実を語っている。私は支持体の上で線を描き、消してはまた描き直し、延々と繰り返すその行為なかで、美しいものでも格好良いものでもなく、ましてや荒唐無稽な架空の創作物でもなく、事実として「あるべきもの」の姿を求めて試行錯誤する。

おのずとそれは、この世界と隣りあわせの位相に棲む何かを穿りだしてきたようなフォルムに収斂していく。描画の過程で、現れてくるそれらのカタチがいびつに存在を主張するたび、私は避けられない不条理をトレースしているかのような居心地の悪さと同時に、そういうものにこそ核心的なリアリティを見出さずにはいられない。

山岡 敏明

■その他展覧会について
Gallery PARC[グランマーブル ギャラリー・パルク]では、2017年3月10日[金]から3月26日[日]まで、美術家・山岡敏明による個展「 i was born 」を開催いたします。
1995年に東京造形大学を卒業した山岡敏明(やまおか・としあき/大阪・1972~)は、2003年より「GUTIC STUDY (グチック考)」とする制作・発表に取り組んでいます。山岡は、「形象-フォルム」に着目し、「あったかもしれない可能性」としての「カタチを探す」思索と行為をおもに平面上に展開しています。「GUTIC(グチック)」とは山岡によって描き出された、ある種の形象やフォルムに関して、作家自身が名付けた仮の呼称です。

今回の展覧会タイトルは、吉野弘の詩「I was born」からとられています。
この詩の中で、英語を習ったばかりの「僕」は、妊娠した女性とすれ違い、ふと「<生まれる>(=I was born)ということがまさしく<受身>である訳を諒解」します。父にその発見を告げると、父は訥々と、2~3日で死ぬ蜉蝣(かげろう)の話をしたあと、「僕」の母が僕の出生後間もなく死んだことを告げます。父の話は、口すら退化し、胸の方まで卵にふさがれた雌の蜉蝣と「母」を重ねた、強烈なイメージを「僕」に思い描かせます。

山岡のGUTICは、近年、生物の器官のような有機的な輪郭・質感をもった、独特の「カタチ」を画面上にあらわしています。これは、世に生まれ出ることのなかった『もうひとつの現実』としての形象であり、それは偶然的で「不条理な」出来事や選択の累積による結果ではないかと彼は考えます。その言葉の裏を返せば、私たちが現実世界で目にしているあらゆる形象、あるいは私たちの身体そのものが、ある種の「不条理さ」の連続と累積の上にかろうじて成り立っているものとも言えるでしょう。

すべての生物は、なぜそのような形態で生まれなければならなかったのか、という不条理を生まれながらに引き受けた状態として、いわば「生まれさせられた」ものであるとも言えるかもしれません。山岡によって生み出された形体=あったかもしれない「もうひとつの現実」の姿を通して、私たちが目にしている「たったひとつの現実」の揺らぎを目撃する時間となれば幸いです。

《 GUTIC MORPHOLOGY T10 》 2017 182x182cm DERMATOGRAPH, Oilpastel, Oilpaint, Cotton on Woodpanel

《 GUTIC MORPHOLOGY T10 》 2017 182x182cm DERMATOGRAPH, Oilpastel, Oilpaint, Cotton on Woodpanel

GUTIC MERISTEM  2013 Gallery PARC / 京都

GUTIC MERISTEM 2013 Gallery PARC / 京都

DATA
作家名山岡敏明 Toshiaki YAMAOKA
作家HP
http://gutic.com/artwork/
会期2017年3月10日[金] ─ 26日[日] 11:00~19:00 月曜日休廊 ※3月20日[月・祝]は開廊・金曜日20:00まで
会場Gallery PARC | GRAND MARBLE
会場詳細
604-8082 京都市中京区三条通御幸町弁慶石町48
三条ありもとビル [グランマーブル]2階

カテゴリー:近畿

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