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展覧会リリース

東京

花澤一欽写真展 RUNAWAY

作家名:花澤一欽

会期:2018年11月9日(金)〜15日(木)

会場:ギャラリーヨクト

■作家プロフィール
1973年 千葉県生まれ
1999年 国士舘大学文学部 卒業
2005年 現代写真研究所 卒業
2018年 フリーランスフォトグラファとして活動開始

高校入学時にクラスメイトに誘われて写真部に入部したのが写真との出会い。県民写真展で入選したことにより写真の才能があるのかと勘違いする。大学進学後は友人とバンドをやったりバイクでツーリングに行ったりする一方、自身初MacであるMacintosh LCを購入したり自作PC製作に興じたりとパソコンオタクぶりも発揮していた。
大学卒業後すっかりご無沙汰していた写真撮影を再開する。現像に出したモノクロ写真の出来の悪さに感銘を受け、自家現像を再開する。その後、東京四谷三丁目にある現代写真研究所の門をたたき、写真作品についての考え方や技術を学ぶ。
ここしばらくはデジタル化の波に乗れず燻っていたが、暗室解体により一念発起し、デジタルカメラでの写真作品の制作を志す。

■作家コメント
本写真展は今から約15年程前に撮影した写真で構成している。
当時はまだデジタル黎明期ともいえる時代で、僕らはまだまだフィルムを信じていた。僕はカメラの裏蓋を開け、お気に入りのフィルムを突っ込み、街を闊歩し、路上を撮影していた。

その頃の僕は街での生活に馴染めず、いつも不安定な気分だった。まだ若かったからかもしれないし、元来の殻に閉じ籠る性格のせいかもしれない。行き交う人々の群れに混じりつつも孤独を感じ、社会から様々な義務を押し付けられることに嫌気が差し、無駄に年齢を重ねることに焦燥を感じていた。

思えばその頃の僕は、形のない「なにか」と戦っていたのかもしれない。
実際に「なにか」と戦う夢をよく見ていた。戦っている対象は人型であるという以外よく憶えてない。立て続けに猛烈な攻撃を受け、僕は防戦一方だった。そしてついに力尽き、致命的な一撃を受ける瞬間に目が覚める。目が覚めなかったら本当に死んでしまったのではないかと思うほど、リアリティのある夢だった。繰り返し繰り返し同じ夢を見た。僕はいつも負けていた。斬られて血を流していた。

現実世界の僕は会社で働いていた。満員電車が嫌いだったので、バイクで通っていた。ラッキーストライクを吸っていた。誰よりもギターがうまく弾けると信じていた。自分の理屈に合わないことに真っ向から歯向かった。何かでかいことができると思っていた。

バイクで事故って、電車通勤を余儀なくされることもあった。
空も地もない空間に押し込められ、小さな領土争いを繰り返して小一時間の安住の地を見つけ、何事もないように祈りながら永遠にも思える時間を過ごした。車窓からの風景が唯一の慰みだったが、やはりバイクで通いたくなった。

大きな空を感じながら身体いっぱいに風を受け、加速と減速を繰り返して疾走する、あの世界が懐かしくなった。
その頃の僕にとって、バイクとは自由の象徴でもあったし、現実から目を背けるための唯一の逃避手段でもあった。

街で生きるための数々の苦痛と向き合うことなく、僕は逃げ続けていたのだ。

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DATA
作家名花澤一欽
作家HP
https://twitter.com/fullspectrum909
会期2018年11月9日(金)〜15日(木)
会場ギャラリーヨクト
会場詳細
東京都新宿区四谷4-10ユニヴェールビル102

カテゴリー:東京

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