美術館展覧会
若林奮 Dog Field DRAWING 1980-1992
会場:多摩美術大学美術館(東京・多摩市)
会期:2010年6月30日(水)~7月25日(日)
若林奮は1936年東京都町田市に生まれ、東京芸術大学彫刻科在学中から発表を開始、以降個展はもちろんのこと、数々の海外展にも招待されました。その作品、活動は国際的にも高い評価を得ています。
若林奮は、鉄、銅などの金属を中心に、木や落ち葉などの自然物をはじめ、硫黄や今までの概念を超えた素材、物質をも作品に取り込むなど、その思想は既存の彫刻概念の範疇にとどまりませんでした。自然や人間存在、そしてそれらと自己との関係を丹念に検証することで、あらたな彫刻や思想が構築されていったのです。
1999年4月、若林奮は多摩美術大学絵画学科教授として着任します。その指導は熱心で、学生の作品講評が夜の10時を過ぎることもありました。新設された大学院後期博士課程も担当するなど、教育に対する真摯な姿勢は、学生はもちろんのこと、多摩美術大学にとってかけがえのない大きな力となりました。
自身の制作も精力的に続けられ、2001年にはオランダ/クレラー=ミュラー美術館での発表、また2002年秋から翌年にかけては、豊田市美術館、川村記念美術館で大規模な回顧展を開催し、その実績にいっそうの評価を得、更なる充実期をむかえます。しかしまさにその時、重い病が彼の肉体を蝕んでいることがわかります。それから約一年の間、病に対する壮絶な戦いと、残された時間を計るように、あるいは希望と絶望の縁を行き来しながらも、制作の手を止めることはありませんでした。
2003年10月10日、この代えがたき一人の彫刻家は逝ってしまいます。作品はもちろんのこと、膨大な数のドローイングや資料を残し、それはあたかも終わることのない問い掛けを我々に託したように。
本展では前々回、前回展の年代を遡って、80年から92年までのドローイング約200点(サルファードローイングを含む)、また国内では唯一1997年に高知県立美術館で展示された大作の彫刻「Dog FieldⅠ、Dog FieldⅡ」、また同時期制作の「The First White Core□」、さらに未発表エスキースや小品等の展示で構成されます。また前回同様に展覧会カタログ(モノクローム)は、出品ドローイングの約半数を、原寸大で再現したものとなり、若林奮のドローイングにかける情熱や息づかいをお伝えできると考えています。
今回も若林奮の日々積み重ねられた思考の一端に触れることの出来る、充実した展覧会となることと確信しています。
| 会場 | 多摩美術大学美術館(東京・多摩市) |
|---|---|
| 会場URL | |
| 会期 | 2010年6月30日(水)~7月25日(日) |
| 開館時間 | 10:00~18:00(入館は17:30まで) |
| 料金 | 一般300円、大学生・高校生200円、中学生以下無料 |
| 問合先 | 多摩美術大学 |
| 主催 | 多摩美術大学 |
| ホームページ | 多摩美術大学美術館 |
カテゴリー:東京
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