月曜日(ただし月曜日が休日の場合は翌日)
10:00〜18:00 ※入館は17:30まで
団体(20名様以上)
現在のヨーロッパ諸国の中でも、造形的で装飾的な陶芸が最も盛んなイタリア陶芸の源流は、遠くエトルリアの壺や皿まで遡り、縄文土器や弥生土器以来の連綿たる歴史と伝統を誇るわが国の陶芸と比較しても、いささかの遜色もありません。また、イタリアの陶芸はテラコッタをはじめ建築と結びつき“空間−建築の内と外”を装飾するために作られ続けて来た歴史もあります。イタリア陶芸の目指す方向は、土による彫刻性と絵画的装飾に造形の可能性を追求するところにあります。 この展覧会は カルロ・ザウリ(1926−2002)の没後初めての大回顧展であり、ザウリが居住しスタジオを構えて制作していたイタリアのファエンツア市との国際交流展として開催いたします。ファエンツアは陶磁器をあらわすファイアンスの語源となった街で、マジョリカで有名な焼きものの街としてとして中世から知られています。また、ザウリは、世界一規模の大きいファエンツア市主催のファエンツア国際陶芸コンペでグランプリを2度も獲得し、世界的に名声を博しました。さらにイタリアの現代陶芸界の旗手としてニーノ・カルーソやポンペオ・ピアネッツオーラ、フェデリコ・ボナルディらと共に活躍し、イタリア現代陶芸を世界に知らしめました。その制作は、土の造形素材としての可能性を徹底的に追求しダイナッミックな陶による造形作品から、繊細で緻密な建築壁面の仕事まで多様なもので驚かされます。 今回初めてとなる1950年代の初期のマジョリカ作品から高温焼成のいわゆる“ザウリの白”と呼ばれている60〜70年代の代表的な作品を中心にザウリ芸術を回顧するものです。また、タイルのデザイナーとしても多彩な才能で一時代を築き、デザインやリトグラフ、ブロンズなどによる陶以外の仕事でも高く評価されています。本展は陶芸作品のほか、デザインの仕事なども含め紹介される大回顧展です。 また、ザウリと日本との関係は古く、1964年に開催された国際現代陶芸展で紹介されています。その後1970年代には大掛かりな個展が幾度も開催され、多くの日本の主要美術館に収蔵されています。また、ファエンツア市と岐阜県土岐市との姉妹都市交流にも尽力し、親交を深めました。 本展は、イタリア、ファエンツア市とカルロ・ザウリ美術館の全面協力のもとに京都国立近代美術館を中心に東京国立近代美術館、岐阜県現代陶芸美術館、山口県立萩美術館・浦上記念館を巡回する日伊友好の国際交流展として開催されるものです。
詳しくはこちら → http://www.cpm-gifu.jp/museum/tenraninfo/03_1index.html